
看護師
日々、看護師を頑張っている皆さん。看護師として限界を迎える前にこれ読んで下さい!

もう限界、看護師辞めたい、そう思う根底がどこにあるのか。看護師の実情と看護師の抱える悩みを紐解いていきます。
※本記事は看護師の離職を促すための記事ではありません。看護師としての悩みやストレスを共有し発散を促すためことを目的としています。
看護師の実情

看護師
周りからは『看護師なら職がなくならないから良いね!羨ましい。』そんな言葉も頂きますが、看護師にもたくさん抱えているものがあるのです。
看護師の離職は多い!?
看護師の離職率は2025年度の公表で11.3%であり、近年11%台を推移しています。新卒採用の看護職員離職率は改善が見られた上で8%台となっています。
厚生労働省が2025年8月に発表した令和6年雇用動向調査結果の概況によると、日本国内の2024年の離職率は11.5%であり、企業全体の平均から考えると離職率は平均以下にはなっています。
しかし、医師の離職率は3%などと言われていることから、国家資格を保有した上での離職率で考えると決して低いとは言えない数字です。
看護師の給料は安い?高い?

看護師は給料が高い。よく言われますが、実際の給料は?
看護師の給与平均は日本看護協会が公表した内容によると、以下の通りです。
| 勤続年数 | 給与平均 |
|---|---|
| 高卒+3年課程 | 27万6,127円 |
| 大卒 | 28万4,063円 |
| 勤続10年(31〜32歳前後) | 33万4,325円 |
厚生労働省に職業情報提供サイトでは医療関係の年収は以下のようになっています。
| 職種 | 年収 |
|---|---|
| 医師 | 1,338万円 |
| 歯科医師 | 1,135万円 |
| 薬剤師 | 599万円 |
| 保健師 | 521万円 |
| 助産師 | 580万円 |
| 看護師 | 519万円 |
| 診療放射線技師 | 549万円 |
| 臨床検査技師 | 504万円 |
| PT,OT,ST・視能訓練士 | 444万円 |
※端数は繰り下げて記載しています
医療系国家資格の中で考えると、看護師の年収は真ん中よりは少ない傾向にあります。医療職であることから一般的には年収は高いと言われがちですが、3年以上資格取得のために学校に通い、国家試験のための勉強と受験、夜勤がある生活や仕事内容から考えると年収が一概にも見合っているとは言えないです。
看護師はもう限界…?

労働環境がもう限界
看護師の給料が高いと言われる所以の大半は夜勤による収入です。病棟で勤務する正職員は皆、夜勤を行っています。多い病院では月に4〜6回程度夜勤を行っている人もいます。
夜勤による収入の増加は簡単に言えば身を削って、お金を得ていると言うことです。夜勤も身体が元気なうちは問題ないですが、正職員である間は夜勤が一生涯続きます。看護部などの役職になれば夜勤の回数は減少しますが、夜勤による収入も減少するため役職手当を加味しても給与は増加しません。
また、看護師は診療の補助と療養上の世話が主たる業務です。医師のような診断や治療方針などの決定権は持ち合わせていないですが、医師が指示した治療に対して患者にどのような効果が現れているかを、療養上の世話と並行して対応にあたります。
急変の予兆などの早期発見によって患者の命が左右されることもあり、責任が問われる業務であると言えます。そういった命との重圧や身を削った仕事によって心身ともに疲弊していく人が数多くいます。

看護師
生活リズムも乱れて、子育てとの並行。夜勤の間は家のことは誰かに任せないといけない。もう、限界になる気持ちがよく分かります。
職場環境がもう限界
SNSなどで看護師のつぶやきをよく見かけますが、内容としては場環境についての限界が非常に多いです。どの仕事でも職場環境については良し悪しがあると思いますが、看護師の職場環境が限界と言われる原因はどこにあるのでしょうか。
一つは、病院という環境の上に成り立っていることから、組織というシステムが原因として考えられます。看護師は組織としての規模が比較的大きいです。30床程度の一般病棟(患者:看護師=9:1)であっても看護師の総人員として最低20人程度は必要です。
日勤であれば1日に出勤する看護師の人数は5〜6(師長等含む)は必要で、病床数が増えると看護師の人数も更に増加します。デスクワークや個人の作業など関わりが少なければ問題は生じにくいですが、それだけの人数を統率して密接に関わり合うため、職員同士の摩擦や不具合が生じやすくなります。
もう一つは、教育体制にあります。これに関しては一概には言えませんが、命という責任を預かっている仕事であるためプライドや誇りなどを持って業務に従事している人が多くいます。それが余計にプレッシャーとなって、厳しい教育などに繋がり、結果的に職員同士で心身を削り合い離職に繋がっていると考えられます。
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限界に感じるのはあなただけではない
看護師を限界に感じて離職する方は多くいますが、看護師という仕事は病気を患う人がいる限り永続的にニーズがある職種です。限界に感じても今の環境から抜け出せずストレスフルなまま仕事に従事している人も少なくないかと思います。
もし、今限界に感じていたり、看護師として限界に感じることがあれば、限界に感じているのはあなただけではないことを思い出して下さい。

上記Webサイトでは看護師として共感できる内容を豊富に掲載しています。看護師として限界を感じているのは自分だけではない。自分だけが同じように感じているわけではないことが分かると心が軽くなります。
また、上記サイトでは医療や介護のあるあるだけでなく、看護師の給料についてやオススメの転職なども分かりやすく記載しています。看護師としての道に迷った時にも、ためになる情報が溢れているためぜひ必見です。
おわりに

看護師
私は就職してから現在まで環境に恵まれ、意欲的に看護を学ぶことができました。職場を変えることは逃げることではないです。人生の大半を過ごす職場だからこそ、環境を変えることで人生が変わります。
看護師はもう限界。その気持ちを抱えた時、その気持ちをそのままにせず一歩踏み出してください。環境、プリセプター、部署など一つ変わるだけで人生が変わります。
医療を好きでいられたことは、それを支えてくれた人々のおかげに他ないです。医療を続けてほしいからこそ、気持ちを理解してくれる場所を探して、ストレスを溜め込まず、人生がより良くなるよう限界から抜け出せる道を探してください。




