Nurse
本記事では看護雑誌として人気の高い月刊ナーシング、エキスパートナースについて紐解いていこうと思います
看護雑誌や医療系の雑誌は種類も豊富ですが、全種類取り扱っている店舗は意外と少なく実際の中身が分からないため購入を迷うこともあると思います
今回は看護雑誌の中でも人気の高い月刊ナーシングとエキスパートナースにピックアップし内容や特徴などを紹介していこうと思います
月刊ナーシング(Nursing)とは
月刊ナーシングはGakkenが出版している看護雑誌で月に一度出版されます
ケアについての特集など、見やすい誌面、豊富なイラストと写真のビジュアル重視の内容で分かりやすくまとまっています
毎月発行されるため、最新のトピックスもいち早くチェックすることができます
臨床に活きる看護および医療の知識が詰まっており、主に若手看護師を対象とする看護雑誌になります
- 金額は定価1257円
- 定期購読で割引や送料無料あり
- 付録などの特典が付いていることもある
月刊ナーシングの内容
Nurse
今回は2020年4月号を参考に月刊ナーシングを紹介していきます
春を彩る優しいタッチで描かれた表紙で始まり、一冊に大体大きい見出しが3〜4程度掲載されています
2020年4月号を例に挙げると内容は以下の通りです
①よくわかる”モニター心電図”
- 病棟管理等で見かけることの多いモニター誘導に着目し、Ⅱ誘導における心電図の中から重要な不整脈をピックアップされて掲載
- 致死性不整脈や完全房室ブロック、高カリウム血症に伴うテント状T波など必須知識を凝縮し、実際の波形を盛り込んで紹介されている
②注射・輸液のチェックPoint
- 注射・輸液による注意点が一覧になって掲載
- 配合変化、フィルターの通過の有無、注射速度や投与間隔に注意が必要な薬剤なども細かく記載されている
- 一覧で分かりやすく書かれており、よく使う薬剤などはチェックしておくと便利
③複数の疾患を持つ患者の周手術期ケア
- 肝障害や糖尿病、脳血管疾患など基礎疾患を持つ場合、周手術期ではどういった変化やアセスメントを行うのかを紹介
- 抗凝固薬は術前で中止する期間が異なり、適切なタイミングで中断することで、服薬中止に伴う脳梗塞のリスクなどを予防できるので周手術期の看護として重要
エキスパートナース(expert NURSE)とは
エキスパートナースとは看護学生向けの参考書プチナースなどを出版している照林社による看護雑誌です
毎月発行され、話題のテーマや臨床で役立つ看護ケアなどが掲載されています
カンファレンスのコツや患者目線で見るナースのお仕事などのコラムもあり、看護師の身近な悩みを解決するのにオススメの看護雑誌です
イラストや写真も多く、見やすさを重視しており、仕事の合間にも読みやすい一冊です
対象は若手看護師向けの内容が多く、臨床で必須となる知識や技術を多く盛り込んでいます
- 金額は定価1200円
- 定期購読で割引や送料無料あり
- 付録などの特典が付いていることもある
定期購読するならこちら
エキスパートナースの内容
Nurse
本記事では2021年3月号を参考にエキスパートナースの内容を紹介していきます
エキスパートナースは月刊ナーシング同様鮮やかな表紙と全ページオールカラーで掲載されており、3つ程度の大見出しとその他多数のコラムが入っています
大見出しの内容は以下の通りです
①褥瘡状態評価スケールDESIGN-R®︎2020ここが変わった
- 日本で作られたDESIGN-R®︎が現在では、世界共通の褥瘡評価ツールとなっている
- 2020年に改訂された、深さや炎症/感染の項目における改訂ポイントを解説
②私たちでできる高齢者の栄養ケア
- 馴染みの少ないサルコペニアにおける診断基準の違いを紹介
- サルコペニアは加齢に伴う筋肉が減弱する状態であり、高齢化社会の現在には重要なトピックである
③災害多発時代における災害看護
- 東日本大地震から10年、10年前の震災の状況を振り返る
- それからの10年とこれからの災害看護について必要なことを記事にしている
月刊ナーシングとエキスパートナースの比較一覧
それぞれの特徴を比較しました
項目 | 月刊ナーシング | エキスパートナース |
出版 | Gakken | 照林社 |
金額 | 1257円 | 1200円 |
対象 | 若手看護師 | 新人看護師 |
イラスト | 多い | 多い |
色彩 | カラー | カラー |
付録 | あり | あり |
発行部数 | 約7.5万部 | 約10万部 |
月刊ナーシングとエキスパートナースを比較して分かる通り、どちらも新人向けの看護雑誌であり大きな違いはありませただ、僅かに違うポイントを上げるとすると、月刊ナーシングは医療に関する内容をよりピックアップしている印象があります
対して、エキスパートナースはカンファレンスの仕方や申し送りなど、看護師として仕事を行う上での必要なスキルを伝えています
そのため、エキスパートナースの方がより新人看護師に向けて発行している看護雑誌のように感じます
また、雑誌の付録はエキスパートナースの方が多い様です
まとめ
- 最新の医療、必須知識をいち早く収集できる
- 看護師としてのスキルを学びたいならエキスパートナースがオススメ
- 看護師としての医療知識を学びたいなら月刊ナーシングがオススメ
日々進歩する医療の中、最新の情報や技術を取得することは看護師として欠かせません
エキスパートや月刊ナーシングはそういった最新知識をピックアップし、分かりやすく伝えてくれる看護雑誌のためとてもおすすめできる参考書です