【オススメ資格】救急看護や院内急変で役立つ医療資格・研修-まとめ-

資格 救急看護や院内急変で役立つ医療資格・研修 救急/急変/災害/
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はじめに

ER Nurse
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本記事では、救命センターなど救急にまつわる資格や検定などを紹介していきます。救命センター勤務はもちろんのこと、ICUなど急性期の患者を対応する部署、院内急変などの対応にも役立つ資格をまとめました。

看護師であれば種類問わず院内外含めると、誰しもが一つは検定などを修了しています。院内の静脈注射、院内独自の看護コース、院外であれば、救急処置などを行うBLSやACLSなど多数存在します。

その中でも、本記事では救急に関連する医療研修と資格について紹介していきます。救急看護は院内急変なども含めると全ての看護師に必須の知識です。

MCLSなど災害を主とした研修は院内で使うことは少ないですがDMATや災害支援ナースなどを初めとするプレホスピタルでの活動では必須の知識のため、興味がある方は参考にして下さい。

受講による給料の変化

まず、結論から言うと基本的な研修で資格を取得しても給料への影響はほぼ、皆無です。

認定看護師や専門看護師、特定看護師に至っては給料に影響ある可能性もありますが、有資格者としての活動も必須となります。

対して、研修などで取得できるJPTECやICLSなどの救命講習は特に院内での活動などはないですが、給料への影響は基本的にありません。

最近、新たに出来た急性期ケア専門士なども給与に影響がないことがほとんどなため注意が必要です。

研修・資格を受講するメリット

自己研鑽

資格取得1番の目的は自己研鑽です。医療という業種である以上、人の命に大なり小なり関わります。

より高い知識や技術を志す上では資格取得は新たな刺激と学びを得ることができます。特に救急看護における知識はどの部署でも有用なスキルなため覚えておいて損はないです。

活動費用の支給

給与への影響はないことがほとんどですが、資格を取得しインストラクターとして活動した場合にのみ、活動費用が支給されることはあります。

活動費用とはインストラクターとして働いたことによる費用または交通費として支給されます。特に院内の医療従事者限定のコース開催であれば、給与や残業代として支給される病院もあるためその場合に限り給与に影響が出ます。

一般的なコース開催であれば、受講による収益を交通費や諸費用などに充てた上で残額があれば、活動費用として支給されることもあります。

  • 収入:受講費用×受講人数
  • 支出:インストラクターの交通費,開催費用
  • 活動費用:残額÷インストラクターの人数
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ICLSなどを含めインストラクター活動を行なっていますが、他院開催では交通費の支給程度が大多数です。

転職時の資格欄に記載

前述しましたが救急看護の資格における大多数は急変対応にも役立つため、部署内でもある程度重宝されることが多いです。

どの程度の資格取得で転職時の履歴書に記載するかは個人差にもよりますが、履歴書に書いて少なくともマイナスになることはないため資格として形を残すことで転職時にも活用できます。

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私が転職した際には救急に力を入れている病院であったため、ICLSを含めインストラクター活動や取得している資格などを聞かれることもありました。

救急看護にオススメの資格

BLS ICLS  ACLS

ここでは救急看護をするにあたってオススメしたい資格を紹介します。救命センターでの勤務や急変対応に役立つ資格を主として掲載しています。

  • プロバイダーは和訳すると供給者・提供者などの意味合い
  • 医療研修では、その講習能力を提供できるもの、すなわち資格の合格した者を示す

※下記内容は大まかな目安です。金額においては開催場所によっては異なるものもあるためご了承ください。また、インストラクターコースの受講は金額や規定が異なるためご注意ください。

AHA ACLS プロバイダー

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AHA ACLSはアメリカ心臓協会が定める研修で世界共通の資格です。国際資格のため料金は比較的高価ですが、充実した研修を受けることができます。

ICLS プロバイダー

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ICLSは日本救急医学会がACLSを日本に合わせて普遍的にしたコースです。ACLSのコースを1日にまとめてコンパクトにしているため内容が凝縮されており、比較的時間がタイトな印象です。ACLSより値段も受講しやすい設定になっていることが多いです。

NCLS プロバイダー

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急変対応を全ての看護師が実施できるように、2025年から全国に普及させている研修です。院内の急変を想定した、臨床に則した研修を実践形式で学ぶことができます。

INARSプロバイダー

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INARSは西日本を中心に展開している研修で、急変を予兆する力を身につけるトレーニングコースです。半日で研修終了比較的安価更新期限がないことが特徴です。急変前の異常に気づくトレーニングのため、新人看護師に特にオススメしています。

JNTEC プロバイダー

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JNTECは外傷初期看護を学ぶことのできる唯一の研修です。プレホスピタルとは異なり、受け入れてから状態安定までの外傷対応を学ぶことができます。サーベイなどは外傷初期対応には必須の知識であり、外傷患者を受け入れる救命センターでは特にオススメです。

JPTEC プロバイダー

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JPTECはプレホスピタル(病院前の対応)に特化した研修です。院外での交通事故などの対応能力向上にも繋がります。病院外の対応をメインとしているため救命士などの参加が多く、刺激のある研修です。

MCLS プロバイダー

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MCLSはトリアージなどを除き講義は机上訓練を主とした研修です。デスクでのシミュレーションが多いですが、災害時の多数傷病者の対応や優先順位、変化する現場への対応などを考え、学びを深めることのできる研修です。更新期限もないため、災害対応に興味ある方にはぜひオススメです。

急性期ケア専門士

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急性期ケア専門士は2023年に第一回を実施している比較的新しい資格です。試験形式の資格のため、研修のような実技ではないですが自己学習を通して幅広い急性期の知識を身につけることができます。

研修・資格の受講料&テキスト代 比較一覧

比較すると、受講料が高い研修はACLS、次いでJNTECとなります。安い研修はINARSJPTECMCLSなどです。

INARSは半日の研修でありMCLSは実技が比較的少ない研修のため受講料に影響している可能性もあります。また、ICLSは院内開催や開催場所によって受講料が全く異なるため参考値程度で考慮して下さい。

テキストを比較すると高価なテキストはACLSJNTECなどがあります。ACLSはアメリカ心臓協会主催で世界規模の研修のため全体的に料金がかかる印象です。また、JNTECは参考書の中でもページ数が多く、内容も充実しています。

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JNTECはテキストの背表紙にあるシリアルナンバーがなければ受講できないため一人必ず一冊購入する必要があります。

特徴ごとのオススメ資格 まとめ

INARSMCLSは更新期限がないため、自主学習にて学びを深めていく必要はありますが、更新料などはかかりません。また、急性期ケア専門士も5年更新と比較的、資格の有効期限が長くなっています。

おわりに

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研修や資格は取得して終わりではないですが、取得することで新たな刺激になるため、自己研鑽に繋がります。インストラクターになって伝えることで、更にスキルが定着するためオススメです。

救急の資格や研修が多数あることからも、幅広い部署でも重宝される研修であることが分かります。特に今回は救命センターでオススメする研修になりますが、院内急変などを対象とした救急の研修や地方開催で行っている研修も多数あるため、幅広く救急を学ぶことができます。

また、料金や更新期限の比較を行いましたが、内容の必要性や充実性が重要になります。金額のみでなく、自分の必要なスキルにあった研修を選択し学びを深めることをオススメします。

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