【救急看護】救急外来で役立つオススメ参考書

参考書のすすめ
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本記事では救急外来で看護師をする上でオススメの参考書を紹介していきます!救急外来だけでなく救急の勉強をしたい方にオススメです!

救急外来の特徴

救急外来で勉強するにあたって以下のような特徴があります。

  • 診療の幅が広い
  • 主に勉強範囲は受け入れから初期治療(初療)までを中心に勉強
  • 症状に対する看護(症候学)を行うことも多い

救急外来での看護は搬入前の状態を予測した準備から初期治療(初療)までがメインです。

病棟で行う看護とはやや異なるので、救急外来の勉強をする時は上記内容を念頭に入れて、考えていくと良いです。

救急外来にオススメの参考書

書店でも救急看護のテーマでまとめられていることが多いです。似ている参考書が多いので、どれを買おうか迷うと思います。今回は救急分野でオススメしたい参考書を紹介していきます。

ゼロからわかる救急・急変看護

ゼロから分かるシリーズの一つで救急・急変看護を分かりやすくまとめています。名前の通り基礎的な部分を網羅しており、症状に対してのオーソドックスな疾患や対応などがかかれています。また、要点をまとめた別冊付録がポケットサイズのため持ち歩くときにも便利な仕様になってます。

救急看護に加え急変時のことも記載されているため、救急外来以外の看護師にもオススメの1冊です。

この本の特徴として、イラストによる解説は数多くありますが実際の写真などは使用していません。そのためイラストによるイメージの確立が必要です。

また、実際の写真を使用していない関係もあるのか、値段は医療参考書としては非常に安価で入職直後でも購入しやすい1冊です。

  • イラストが豊富で見やすい
  • 実際の写真はほとんどない
  • 金額が比較的安価
  • 症状別看護(症候学)を主に記載
  • 新人救急看護師向け

救急心電図 ただいま診断中

救急心電図ただいま診断中は中外医学社が出版しているただいま診断中シリーズの一つです。

救急に必要な心電図の特徴や所見・対応などが掲載されています。実際の心電図も数多くかかれており、臨床でよく見る心電図やピットフォール(見落としやすい落とし穴)も注意して書かれています。

臨床ではあまり見ない心電図は掲載されていませんが、心筋梗塞などを含め救急対応が必要な心電図は書かれているので、救急の臨床で心電図を学ぶ上ではとても重宝される参考書です。

ただいま診断中シリーズは看護師ではなく医師向けの参考書ですが、その中でも救急心電図は比較的見やすいのでオススメです。

  • 臨床に注意が必要な心電図を記載
  • 医師向けの参考書のため、看護より治療がメインで書かれている
  • 循環器疾患を受け入れる救急外来看護師にオススメ

救命救急Disease(ディジーズ)

救命救急ディジーズは救急で比較的対応することの多い疾患の所見や看護をまとめています。この参考書の特徴は疾患の幅は狭いですが、診断基準や臨床所見などが細かく記載されていることです。

急性期の治療として看護師が見るべきポイントがこの1冊で覚えられます。また、後半にはトリアージや気管挿管の実際、重症疾患への管理などもトピックスとしてまとめられており、救急外来でなくICUなど集中治療を学ぶ上でもオススメの1冊です。

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症状別看護(症候学)は掲載されていないことや、疾患を絞っているため亜急性の疾患などは掲載されていないこともあるため注意して下さい。

  • 救急外来で受け入れることの多い重症疾患を総まとめ
  • 分かりやすいイラストや診断基準なども書かれていて、臨床でも大切な事項が凝縮されている
  • 症状別看護(症候学)の記載はなし
  • 救急外来での看護を更に高めたい人向けの参考書

外傷初期看護ガイドラインJNTEC

外傷看護を学ぶ上では欠かせない一冊です。JPTECの参考書はプレホスピタル(外傷前救護)に重きを置いているため、外傷看護を学ぶのであればJNTECの参考書の方がオススメです。

この参考書の裏表紙に記載されているシリアル番号がJNTECの資格取得に必要なため、今後目指している方は必須の参考書になります。

看護師向けの参考書のため、イラストや写真も用いてあって分かりやすくまとまっています。

内容も充実していますが、ページ数が多く、サイズも大きいため持ち運びには不向きです。

  • 外傷看護を学ぶ上でオススメの一冊
  • JNTEC取得にも必須の参考書(シリアル番号)
  • イラストや写真もあり見やすい
  • 大きくて重たい分持ち運びには不向き

ダメージコントロールサージェリー

外傷看護を深める上で、ダメージコントロールサージェリーを学ぶのであれば、間違いなくこの一冊がオススメです。

最近では感染や環境などからダメージコントロールサージェリーをする病院は比較的少ないですが、外傷救急を学ぶ上では非常に大切な知識です。

ダメージコントロールサージェリーについての参考書は少なく、その中でも外傷部位ごとに分かりやすくまとめているのがこの本になります。

実際の写真も描かれており、見やすくはなっていますが、医師向けの参考書のため手技なども含めて記載されており、理解するのにはある程度知識が必要になります。

ガーゼパッキングなどを含む、ダメージコントロールサージェリーをもっとよく知りたいと思った方にはオススメの一冊です。

  • ダメージコントロールサージェリーを極めたい方は必読
  • 実際の写真も用いて外傷部位ごとに、具体的な手技が記載

まとめ

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医療が日々進歩するように救急診療もアップデートされ、それに合わせて新しい参考書が出版されることも多いです。他にもオススメの参考書を見つけたら適宜、紹介していきます。

救急は特に分野の幅が広く浅く広い参考書もあれば、一つの分野に特化した参考書もあります。自身が興味のある分野や求めている参考書を考え、ぜひ救急に関する学びを深めて下さい。

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