【救急看護】若手看護師オススメの資格 INARSインストラクターとは

資格のすすめ
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インストラクターを目指すならINARSのインストラクターがオススメです!今回はINARSプロバイダーに引き続き、INARSインストラクターの魅力を紹介していきます。

高い知識・卓越した指導力が求められるインストラクターですが、若手看護師にもオススメしたい資格がINARSインストラクターです。

INARSインストラクターとは

INARSインストラクターとは名前の通りINARS受講者(プロバイダー)に対して指導を行う資格です。主に関東以下から九州を中心に普及している資格であり、INARSプロバイダーと同様に看護師専門の資格になります。

INARSインストラクターの特徴としては更新の必要がないことインストラクターになるまでの道のりが比較的容易なことが挙げられます。

また、INARSは基礎的な内容を重点に心停止に陥る現象を事前に予防するための研修のため、看護師一年目でも受講しやすい内容です。

ABCDの観察や報告など、日々、看護師が行う看護に関連する項目が多く含まれているため、指導内容としてはそこまで難しい点は少ないです。

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INARSインストラクターの魅力とも言える特徴をまとめました!

INARSインストラクター まとめ

INARSについてはこちら

参考書

参考書はINARSプロバイダーコースでも用いるINARSコースガイドを使用します。

INARSコースガイド | シェパードオンラインショップ
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金額1,780円
ページ数全96ページ
販売シェパード公式オンライン

INARSプロバイダーとしての参考書に加え、インストラクターとしての指導要項なども記載されています。

INARSコースガイドはシェパード公式オンラインでのみ購入が可能です。シリアルナンバーの記載などはないため中古での持参でも可能です。

※2023.12時点

INARSインストラクターまでの道のり

INARSインストラクターになるために必要な手順は大きく分けてINARSプロバイダーになることINARSワークショップに参加することの2つになります。

INARSワークショップに参加するとバッジが授与されINARSインストラクターとしての活動が可能となります。特に認定登録などの手続きもなく、活動までの流れがスムーズです

また、他の資格のようにプレインストラクターとしての参加は必須ではありません。しかし、事前に一度参加しておくとINARSワークショップやインストラクターになった際に流れが掴みやすいです。

INARSワークショップとは

ワークショップとは本来は仕事場を意味する言葉ですが、現在では参加者が主体となる体験型講座を表しています。

ワークショップの参加を条件としているインストラクターの資格も多く、参加者が指導者の立場となって実際にインストラクションを行います。

INARSワークショップでも同様に受講者側がインストラクター、インストラクターが受講者やアドバイザーなどの立場を取って実際にインストラクションを行います。

参加者が主体となってインストラクションを実施することで、インストラクターになった際の予行練習やより良い指導方法を学ぶことに繋がります。

INARSワークショップの概要とスケジュール

INARSワークショップの概要

INARSワークショップは1日で可能な参加体験型講義になります。ワークショップの研修時間や必要なものなどを以下にまとめました。

更新時の手数料や追加で参考書を購入する必要はないため、実質INARSワークショップ受講費がINARSインストラクターを取得するための料金になります。

また、コース主催者が主な金額設定をしているため、受講費は参加する開催場所によって異なります。

INARSワークショップスケジュール

実際のスケジュールは以下のような流れになります。

INARSプロバイダーコースで行う内容を実際にインストラクションすることで、能力向上に努めます。事前に役割やインストラクションする流れなども分かっているので対策などは立てやすいです。

INARSインストラクター取得後

INARSワークショップに参加すると参加証と一緒にインストラクターのバッチが授与されます。

この時点でINARSインストラクターとして認定されるため、特に手続き等は不要です。取得後はINARSのインストラクターとしてコースに参加し、より良いインストラクションを行えるよう知識と経験を積み重ねていく必要があります。

冒頭でも伝えましたがINARSのインストラクションでは基礎的な部分を伝えることが多いですが、だからこそ適切なインストラクションを行うことが大切になります。

INARSインストラクションにおけるポイント

INARSインストラクターとして活動する上で、他のインストラクターとは異なるポイントを以下に挙げます。今後インストラクションをする上で参考にしてみてください。

患者役もインストラクターが実施

INARSでは胸骨圧迫など侵襲的な処置は不要のためモデル人形などは使用しません。そのためインストラクターが最低二人一組以上になって患者役を実施します。

侵襲処置はありませんが患者ごとの設定は決まっており、気道・呼吸の評価を行う際には実際にリアリティーが出るよう、可能な限り呼吸器症状を実践します。受講者が評価する際にインストラクターの意図に気づくことができるかはインストラクターの腕の見せ所です。

プレゼン力が必要となる

どの研修においてももちろん必要となりますが、医療者が参加する研修の多くは新しいことを学ぶことが多く、参加することで新しい知識や技術が自然と習得できます。(JPTEC.ICLSなど)

対して、INARSは基礎的な部分が多いため経験豊富な受講者が対象となると物足りなさを感じてしまうことがあります。加えて、一つ一つ評価→判断→対応の体系的アプローチを順番に実施していくため、臨機応変な対応が必要な臨床にそぐわない部分もいくつかあります。

その点において、急変を予防することや些細な異常を見逃さないための研修であること、急変時の臨機応変な対応力を強化するための研修でないことなどをインストラクターが念頭に入れて、受講生にプレゼンしていく必要があります。

また、半日と短い研修のため比較的時間がタイトです。その中で、あらゆる受講生が少しでも知識や技術を持ち帰ってもらえるようにコースの内容に加味していく必要があります。

まとめ

INARSインストラクターは取得までの道のりは比較的簡単であり、若手看護師にオススメしたい資格であることを伝えてきましたが、決して簡単ではありません。基礎の徹底とその内容に深みを持たせるインストラクションはある程度の知識や指導力の向上が必要です。

しかし、身近な観察内容や基礎的な知識を基本としているので学びやすく教えがいのある研修だと思います。インストラクターとして活動することで受講生から学ぶことも非常に多くあります。

資格は更新不要なので、経験を重ねてから徐々に参加を増やしても良いと思います。まずは挑戦する気持ちを大切に、ぜひINARSインストラクターを目指してみてください。

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