【小児救急看護】PEARSの学習内容 誰もが取れる小児の資格 

資格のすすめ

導入

PEARSのプロバイダーを先日受講し取得したため、PEARSの中で活用できる評価方法や表を掲載していきます

筆記試験の出題範囲も混じっているので、PEARSを今後受講予定の方やPEARS受講後に復習したい方の参考にもなると良いです

PEARSを知りたい方は下の記事を参考↓

参考資料

PEARSの公式プロバイダーマニュアルで、PEARSの受講に必須の参考書になります

申し込みの際に同時購入も可能なので、申し込みをする予定のある方は併せての購入もご検討ください

今回は公式プロバイダーマニュアルを参考にPEARSで活用できる医療用語や略語、観察方法などを紹介していこうと思います

PEARSの基礎

Life is why

  • 人生の理由
AHA PEARS ビデオより抜粋

初期評価

  • 第一印象の把握し致死的な問題を迅速に判断することを目的とする
  • 数秒間観察して得られる所見で評価

①外見

  • 反応レベル(意識なし・易刺激的・意識清明など)

②呼吸仕事量

  • 呼吸仕事量の増加
  • 努力呼吸の消失または減弱
  • 聴診なく聞こえる異常呼吸音

③循環(皮膚色)

  • チアノーゼ・蒼白
  • まだら模様など

一次評価

  • ABCDEアプローチに沿って迅速で実践的な評価
  • パルスオキシメーターなどを使用する

Airway(気道)

  • 開通している
  • 開通を維持できる
  • 開通を維持できない

Breathing(呼吸)

  • 呼吸数と呼吸パターン:正常.規則性.速さ.無呼吸
  • 呼吸努力:正常.増加(鼻翼.陥没.首振り.シーソー).不十分(弱い啼泣.咳)
  • 胸郭拡張及び気流:正常.減少.左右差.呼気の延長
  • 異常肺音

Circulation(循環)

  • 心拍数:正常.頻脈.徐脈
  • 脈拍:正常.中枢微弱.抹消微弱.なし
  • 毛細血管再充満時間:正常≦2秒.延長>2秒
  • 皮膚色及び皮膚温:蒼白.まだら模様.チアノーゼ.暖かい皮膚.皮膚冷感
  • 血圧:正常.低血圧

Disabitlity(神経学的所見)

  • AVPU小児反応スケール(図1)
  • 瞳孔・対光反射:正常.異常
  • 血糖:正常.低い
図1 AVPU小児反応スケール

Exposure(全身観察)

  • 体温:正常.高い.低い
  • 皮膚:発疹(紫斑など).外傷(損傷.出血など)

二次評価

呼吸障害

徴候と問題のタイプ

徴候問題のタイプ
・呼吸数および努力呼吸の増加
・気流の低下
・喘鳴(通常は吸気性)
・犬吠様咳嗽
・嗄声
・いびきまたはゴロゴロ音
上気道閉塞
・呼吸数および呼吸努力の増加
・気流の低下
・呼気延長
・呼気性喘鳴
下気道閉塞
・呼吸数増加
・呼吸努力の増加(特に吸気時)
・気流の低下
・呻吟
・肺音
・頸部の上下首振り
肺組織疾患
・気流は正常かまたは低下
・不十分な呼吸努力による浅い呼吸
(低酸素血症および高炭酸ガス血症に至ることが多い)
・変動する呼吸努力
・呼吸数および呼吸パターンの変動または不規則性
(半呼吸と徐呼吸が交互に現れる)
・中枢性無呼吸
(呼吸努力が全くない無呼吸)
呼吸調節の障害

重症度

①軽度の呼吸障害

いくつかの異常徴候が見られるが重度の呼吸障害の徴候はない

  • 呼吸数増加
  • 呼吸努力の増加(鼻翼呼吸・陥没呼吸など)
  • 異常な気道や肺音(呼気性・吸気性喘鳴.呻吟)
  • 頻脈
  • 蒼白.皮膚冷感
  • 意識レベルの変化

②重度の呼吸障害

以下の内、一つ以上が見られる

  • 呼吸数が非常に高いまたは不十分
  • 呼吸努力が著名または不十分
  • 高酸素濃度を投与しても酸素飽和度が低い
  • 徐脈(よくない徴候)
  • チアノーゼ
  • 意識レベルの低下

循環障害

徴候と問題のタイプ

循環不良の徴候
・頻脈
・末梢の脈拍が微弱または消失
・中枢の脈拍が正常または微弱
・毛細血管再充満時間の遅延
・皮膚色の変化
(蒼白.まだら模様.チアノーゼ)
・皮膚冷感
・意識レベルの低下
・尿量の減少
循環血液量減少性ショック
・循環不良の徴候を呈することがある
・温かく紅潮した皮膚と正常な毛細血管再充満時間が見られることがある
・末梢の脈拍は反跳することがある
・ラ音が聞かれることがある
・点状出血または紫斑(敗血症ショック)
血液分布異常性ショック

重症度

①代償性ショック

循環不良の徴候と正常な収縮期血圧

②低血圧性ショック

循環不良の徴候と収縮期血圧低下(低血圧)

まとめ

本記事ではPEARSで用いる医療用語や観察方法を紹介しました

初期評価ではどこのポイントを観察して二次評価ではどの症状があればどのタイプに当てはまるのかなどPEARSを用いた観察・評価方法の知識が深まったと思います

PEARSの試験は85%以上の正答で合格ですが、資料の持ち込みは可能ですし考え方を理解していればそれほど難しい試験ではありません

しかし、PEARSだけに限らず資格はその能力を臨床で活かすことで初めて意味を成し得ます

PEARS取得後にそこで学んだ知識やスキルを本記事で再復習し、看護だけでなく、さまざまな子どもと触れ合う場に用いられると嬉しいです

また今回の記事でPEARSにより一層興味を持ってくれる人が増えることを望んでいます

Life is why.

Instagramでも医療情報を公開中

URLをクリック↓

Instagram
タイトルとURLをコピーしました