【放射線看護】放射線科診療で役立つオススメ参考書

参考書のすすめ
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本記事では放射線科で看護師をする上でオススメの参考書を紹介していきます!

放射線看護師の特徴

放射線科で勤務するにあたって勉強する事項として以下のような特徴があります。

  • 診療の幅が広い
  • 主に放射線に関わる検査や治療
  • 検査や治療を知るに当たって解剖や疾患の知識がある程度必須となる

放射線科で仕事をする上で特徴となることは、診療科の幅が広いことです。病棟のように該当科が決まっているわけではなく、放射線業務における看護の全てを担ってます。

勉強の幅は広く、検査をする上でその目的や治療の流れを理解する必要もあるため、疾患などについてもある程度理解が必要です。

また、アンギオグラフィー(血管造影検査)では造影剤から描写出される画像で標的血管をアプローチしていくため血管の走行など解剖的な知識も大切になります。

放射線看護師にオススメの参考書

放射線科は診療の幅が広いことが特徴ですが、加えて放射線看護に特化した参考書は非常に少ないです。そのため、放射線看護の勉強をするときは、心臓カテーテル.脳血管治療.など分野ごとの参考書を選ぶことが多いです。

今回は数少ない参考書の中でも読みやすく分かりやすい参考書をピックアップしています。

IVR看護 ナビゲーション

主な項目

  • IVR総論
    • Interventional Radiology(IVR)とは
    • 血管系IVR(Vascular IVR)
    • 非血管系IVR(Non-vascular IVR)
    • IVR看護の役割
    • インフォームド・コンセント
    • 副作用・合併症とその対策
    • 放射線被ばくと防護,放射線障害への対処
    • IVRにおける急変時の対応
    • 前投薬
  • IVR各論
    • 頭頸部
    • 心臓
    • 血管-動脈・静脈・門脈
    • 消化管
    • 肝臓
    • 胆道
    • 膵臓
    • 腎臓
    • 骨盤内臓器
    • 腹腔・後腹膜腔
    • 骨軟部
    • 救急(外傷)

ここがオススメ!

数少ない放射線看護の中でも、最もIVRを網羅した過言ではない一冊です。IVRにおける看護の参考書を探した時には必ずこの本を一度は目にすると思います。

医師のIVR手技、看護師のケアが系統立てて解説されており、看護師の目線から分かりやすく記載されています。

発行年数はやや経っていますが、IVRの根本的な解剖や術式を学ぶ上で特に問題はなかったです。

  • IVR全般を網羅
  • IVRを総括して学びたい方にオススメ

やさしくわかる心臓カテーテル

ここがオススメ!

心臓カテーテルに必須の知識を学ぶのにおすすめの一冊です。

心臓カテーテルの参考書の中でも、特に分かりやすく写真やイラスト付きでまとめてあります。持ち運ぶにも困らない程度の厚さであり、心臓カテーテルの入門にピッタリです。

内容は心臓カテーテルにおける検査・治療・看護の基本的な部分を記載しています。深く学びたい場合には内容が浅い部分も多いので、注意してください。

  • 心臓カテーテルの基礎を学びたい方にオススメ参考書
  • 持ち運びもしやすくイラスト豊富でわかりやすい

心臓カテーテル介助 スタンダードマニュアル

項目

  • 検査・術前&術後評価・治療の基礎
    • 血液検査と術前・術後評価
    • 生理検査と術前・術後評価
    • そのほかの検査における術前術後・評価
    • 検査で使用するカテーテル
    • 機能的虚血評価
    • 治療デバイス
    • 不整脈に対するデバイス
    • 補助循環
  • 術中介助
    • 準備
    • 清潔野における検査・治療介助
    • 造影の見かた・フレーミング・パンニング
    • 安全管理
    • 帰室時の安全管理
    • 合併症への対応
    • 合併症の種類と対応
    • 手技による合併症と対応
    • 清潔介助の掟
    • 各職種のタスクシフト
  • 感染症対策

ここがオススメ!

心臓カテーテルにおける介助について細かく明記されている参考書です。実際のデバイスや手技、流れなども書かれており充実した内容の一冊になっています。

参考書はカラーかつイラストや写真も使われており、心臓カテーテルを極めるのにオススメです。

  • 心臓カテーテルを極めたいならこの一冊

急性期脳梗塞に対する血栓回収療法

タイトル超解説!急性期脳梗塞に対する血栓回収療法 Lesion cross,combined techniqueから頭蓋内ステントまで 
出版メディカ出版
金額9,900円
発売年2021年
ページ数232ページ

ここがオススメ!

こちらの参考書は漫画をベースとして、脳梗塞の治療の一つである血栓回収療法について解説しています。

血栓回収療法はカテーテルを介して血栓を吸引する治療であり、アンギオグラフィー(血管造影)の一つとして位置付けられています。

一分野に特化した専門書であり、医師を対象にしている分、手技やデバイス類が分かりやすく明記されているのでオススメです。

動画も付いていて、血栓回収療法をより深く知りたいのであれば楽しく学べる1冊になっています。ただ、治療がメインであり看護については記載されていない点はご注意ください。

  • 脳梗塞の治療に特化した専門書
  • 血栓回収療法について極めたい方にオススメ
  • イラスト.漫画.動画解説付き
  • 看護の記載はなし.値段も比較的高め

まとめ

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放射線治療は昨今特に注目されている治療方法で、今後ますます需要が高まると思います。それに合わせて看護師も医療知識を向上しより良い医療を行えるようにチームを形成していくことが大切です。

カテーテル治療を含め放射線治療は今後も間違いなく、重要視される事項です。様々な診療科、様々な病態に関わる検査・治療なので、ぜひ放射線看護に関する学びを深めて下さい。

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