はじめに
2022年1月に第7回心電図検定が実施されました。
下記URL参照(日本不整脈学会Hp)↓
早い段階から心電図検定を受講予定であれば、半年や1年前から心電図の勉強を始めていると思います。
心電図に触れている人は知識をどんどん深めていけば良いと思いますが、初めて心電図に触れる人は何からどうやって手をつけていけばいいか迷うと思います。
私がオススメしている本はこれから紹介するナースのためのアクティブ心電図です。
この本は私が看護学生の時にも心電図の基礎を身につける時に使用した本なので、以下の人にはぜひオススメです。
- 看護学生で心電図に興味ある人
- 心電図に興味を持った人
- 循環器に配属になった新人看護師
参加資料 オススメの1冊
ナースのためのアクティブ心電図
Amazonでは☆4.8の高評価でした
本の内容
- 心臓の構造と機能
- 心電図の記録法
- 不整脈の心電図
- 心疾患の心電図
- 心電図のエキスパートをめざして
内容は簡潔に分かりやすく分類分けされていました
心電図を基礎から学ぶことの意味
心電図の波形と不整脈の種類を覚える事は看護を行っていく上で重要です。
不整脈の種類を覚える事で臨床でもVTの早期発見が出来るので、即戦力になります。
逆に、心電図の仕組みを分かっていても不整脈の判断ができなければ対応はできないです。
それでも、私は心電図を勉強するにあたって必ず心電図の成り立ちから覚えてもらうことをオススメします。
重要なのは心電図の波形が身体に与える影響 や看護・治療であるからです
心電図や心筋の仕組みはとても複雑で、特に心筋梗塞におけるST上昇の仕組み(障害電流)などは私自身も中々、頭を悩ませる内容でした。
しかし、心電図の仕組みが分かれば不整脈の危険度が分かります。
心電図の基礎が分かる事で、緊急度の判断や薬の作用機序、不整脈による看護が格段に分かりやすくなります。
心筋収縮が分かれば、Ca拮抗薬の降圧の仕組みやKが及ぼす影響も分かり、薬理の勉強にもつながります。
心電図に触れる機会があり、ある程度心電図を判読できるようになると基礎の勉強を怠るようになります。
しかし、心電図を学びたいのであれば基礎の理解は必須です。今から心電図を勉強する方には、必ず基礎から始めて、心電図を深く学べる形を作ってもらいたいです。
この本をオススメする理由
この本の特徴は2つです。
- イラストが多くわかりやすいこと
- 心電図の仕組みがとても分かりやすいこと
過去の記事で紹介したまるごと図解 循環器疾患もとてもイラストが多く分かりやすかったですが、心電図の仕組みに関して言うと、個人的にはこの本が1番分かりやすかったです。
特に心収縮の仕組みと脚ブロックの解説が個人的には非常に分かり易かったです。
心筋収縮の仕組みで最も躓くのが電解質の移動だと思います。
K.Na.Caイオンの移動が複雑に変化して心筋収縮は起こりますが、イオンを登場人物としてチャネルやポンプによる移動をイラストで分かりやすく書いています。
脚ブロックについては右脚ブロックではV6で深いS波、V1で2峰性のQRSなどと良く言われますが、その心電図波形になる機序をカタツムリを使ってイラストで教えてくれます。
一読するだけでも興味を引き出す一冊なので、読んでみてください。
おわりに
医療参考書は数多くある為、どの参考書が良いか迷うと思います。
レビューや実際に読んでみた印象などから本を選ぶと思いますが、決め切れてないなら、ぜひこの本をぜひ手に取って読んでみてください。
説明がとても分かりやすく、心電図お役立ち判読カードもついているので利便性も良いです
心電図の波形に関しても基礎的な部分が多いので基礎は理解できている人はもう少し上級レベルの参考書を購入することをオススメします。
基礎を終えて更に上を目指すなら、関連URLはこちら↓