はじめに

本日は、心筋梗塞の検査データとして主要な項目WCOLについて紹介していきます。
心筋梗塞は救命センターでも受け入れ件数の多い症例で早急に対応が必要な病態です。心臓エコーなどで早期判断を行い心臓カテーテルで治療に行くことも多いです。
しかし、症状が軽微または改善したため、判断が難しい時もあります。そのような時には検査データも用いて見極めていくことが多いです。
心筋梗塞に付随する検査データの変化はいくつかありますがその中でも主要なものを頭文字を取って語呂合わせで紹介していきます。
参考資料

Nurse
今回はまるごと図解シリーズを
使いました
まるごと図解 循環器疾患
循環器病棟で働いている方は見たことあるかと思いますが、オールカラー&イラスト満載の一冊です
活字が苦手な方はイラスト解説付きで分かりやすく書いてあります
基本的にはイラストですがレントゲン写真などは実際の画像を使っているのでとても見やすく循環器の導入としてはオススメの一冊です
内容
- 解剖
- 循環器疾患
- 心臓カテーテル
『病気が見える 循環器』より個人的には見やすくて主要な疾患をpickupしてくれているので、オススメです
心筋梗塞におけるWCOLや弁膜疾患、心筋疾患についてはとても分かりやすく勉強になりました
ポイント
詳しい心臓カテーテルやIABP.PCPSの説明はないので、ICUや心カテ室の看護師などには少し専門性が足りないかもしれないです
ちなみに心カテ室に配属された人には『やさしくわかる 心臓カテーテル』をおすすめしています
心筋梗塞におけるWCOL

心筋梗塞ではトロポニンやH-FABPの他にWCOL の検査データを追跡します
上から順番に採血では上昇が見られ、心電図変化と採血による値で心筋梗塞の発症時期を判断します
また、WCOLの検査は病棟でも追跡しやすく、心筋梗塞の治療後でも再梗塞のリスクや再還流の評価も兼ねて採血を行います
心筋梗塞の患者さんの採血データではぜひ、『WCOL』の変化を追跡してみてください
おわりに
まるごと図解シリーズはイラストを多用しているので個人的にはとても見やすくて好きです
私の作っているまとめノートもイラストを基本として作成しているのでとてもお手本のような参考書でした
『病気が見える循環器』ほど病気の幅は広くないですが若手看護師や循環器配属したばかりなどに購入するにはとてもオススメです
前述しましたが主要な疾患は網羅できているので、これを基礎に知識を広げていくのも一つの勉強法だと思います。