初めに
IVR(心臓カテーテルを除く)に用いる医療略語・医療用語をピックアップして掲載しています
- 自己学習の過程でメモしたいことを記載
- 心臓カテーテルに関しては別の記事を参照
- 更新は随時実施
IVR関連略語一覧
※別の記事で細かく記載があるものはクリックして移動できます
EBD | 内視鏡的胆道ドレナージ |
EBS | 内視鏡的胆道ステント留置術 |
EBGS | 内視鏡的胆嚢ステント留置術 |
EML | 内視鏡的機械式破砕術 |
ENBD | 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ |
EPBD | 内視鏡的乳頭バルーン拡張術 |
ERBD | 内視鏡的逆行性胆道ドレナージ |
ERCP | 内視鏡的逆行性胆管膵管造影 |
EST | 内視鏡的乳頭切開術 |
ESWL | 体外衝撃波結石破砕術 |
EUS | 超音波内視鏡 |
IDUS | 管腔内超音波 |
PTCD | 経皮経肝胆道ドレナージ |
PTGBA | 経皮経管胆嚢吸引穿刺法 |
PTGBD | 経皮経肝胆嚢ドレナージ |
脳血管関連医療略語
IVR(アンギオグラフィー)でよく使われる脳血管の略語をまとめました
総頸動脈 | CCA | Common carotid artery |
内頸動脈 | ICA | Internal carotid artery |
外頸動脈 | ECA | External carotid artery |
前大脳動脈 | ACA | Anterior cerebral artery |
中大脳動脈 | MCA | Middle cerebral artery |
後大脳動脈 | PCA | Posterior cerebral artery |
椎骨動脈 | VA | Vertebral artery |
脳底動脈 | BA | Basilar artery |
前交通動脈 | Acom | Anterior communicating artery |
後交通動脈 | Pcom | Posterior communicating artery |
前下小脳動脈 | AICA | Anterior inferior cerebellar artery |
後下小脳動脈 | PICA | Posterior inferior cerebellar artery |
内頸動脈後交通動脈分岐部 | ICPC | Internal carotid – Posterior communicating |
前脈絡叢動脈 | ACh A | Anterior choroid artery |
眼動脈 | Oph A | Ophthalmic artery |
上小脳動脈 | SCA | Superior cerebellar artery |
橋動脈 | PA | Pontine artery |
浅側頭動脈 | STA | Superficial temporal artery |
非血管系IVR関連用語
バリウム充填法
- 憩室出血に対して高濃度バリウムを充填することで再出血を予防する
- 出血源の特定できない、繰り返す出血に対して行う
- 内視鏡は大腸(CF)または小腸内視鏡(PCF)を使用
- 出来るだけ空気を入れない状態でバルーンチューブを拡張させ高濃度バリウム(約110以上)を注入することで、憩室にバリウムを流し込む
- バリウムに伴う腸管障害(イレウス/便秘/穿孔等)のリスクあり
ESWL/体外衝撃波結石破砕術
- 尿管結石の治療の一つ
- 透視下で結石の位置を特定して電気的衝撃波で体外から破砕する
- 1時間程度で終わる検査で鎮痛薬を使用して行う
PTCD/経皮経肝胆道ドレナージ
- percutaneous transhepatic biliary drainage
- 経皮的に肝臓を穿刺し拡張胆管および胆管へカテーテルを誘導することでドレナージを行う
- 胆管結石等による閉塞性黄疸などが適応
- ERCPが困難な症例や炎症がこう他の場合に施行
- PTCDでドレナージし、炎症が改善してからERCPを行うこともある
- エコー下で穿刺し、息止め(呼吸性変動を防ぐ)をできることが必須
- 局所麻酔で実施
PTGBD/経皮経肝胆嚢ドレナージ
- percutaneous transhepatic gallbladder drainage
- 経皮的に肝臓を穿刺し胆嚢へカテーテルを誘導することでドレナージを行う
- 胆嚢結石などによる急性胆嚢炎などが適応
- ERCPが困難な症例や炎症が強い場合に施行
- PTGBDでドレナージし、炎症が改善してからERCPを行うこともある
- エコー下で穿刺し、息止め(呼吸性変動を防ぐ)をできることが必須
- 局所麻酔で実施
ERCP関連用語
EBD/内視鏡的胆道ドレナージ
- ERBD:内視鏡的逆行性胆道ドレナージ
EBS/内視鏡的胆道ステント留置術
- 側視鏡から総胆管にカテーテルを挿入し、胆管内にステントを留置
- 胆石の治療後などにステントを置く場合が多い
- EPS:内視鏡的膵管ステント留置術
EGBS/内視鏡的胆嚢ステント留置術
- EBSと同じ容量で胆嚢内にステントを留置
- 胆嚢管の径が細く胆石が詰まりやすい場合に施行
- 胆嚢内にかけるためEBSより手技は困難な場合が多い
ENBD/内視鏡的経鼻胆管ドレナージ
- 側視鏡から胆管へカテーテルを挿入した後、胆管内へ留置
- 胆管内に留置後は内視鏡を抜去し、口から出ているENBDを鼻から出るようにする
- 総胆管や左右肝管へ留置することが多い
- 略称は『ナゾチューブ』と言われることが多い(N:Nasobiliary)
EPBD/内視鏡的乳頭バルーン拡張術
- 内視鏡を用いて十二指腸乳頭部をバルーンで膨らませる
ERCP/内視鏡的逆行性胆管膵管造影
- 内視鏡を用いて行う胆管及び膵管の検査
- 内視鏡は主に側視鏡を使用
- 内視鏡を十二指腸乳頭まで挿入し、そこからカテーテルを入れることで胆管及び膵管の治療や検査を行う
EST/内視鏡的乳頭切開術
- 初回ERCPの際に行う主義
- 十二指腸乳頭はカテーテル等のデバイスを通すほど太くないため電気メスで焼却切開して入り口を大きくする
- パピロトミーナイフと呼ばれるデバイスなどを使用する
EUS/超音波内視鏡
- 超音波内視鏡を用いて、主に胃壁などからエコーで胆管を評価できる
- 造影剤としてソナゾイドなどが使われる
IDUS/管腔内超音波
- 胆管などに対して超音波用のカテーテルを用いて行う(心カテのIVUSと類似)