【医療用語/医療略語】各診療科関連の用語・略語集

医療用語/略語
  • 主に救急を中心とした各疾患に用いる医療略語・医療用語をピックアップして掲載しています
  • 自己学習の傍ら分からなかったものやメモしておきたいものを中心に、掲載しているため偏りがあることもありますがご了承ください
  • 更新は随時行います

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医療略語一覧

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AFBN急性細菌性巣状腎炎
BHA人工骨頭置換術
CCSCCS固定術
DLBCLびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
EILO運動誘発性喉頭閉塞症
ILO誘導性喉頭閉鎖症
IPMN膵管内膵管内乳頭状粘液性腫瘍
LPEC腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術
LPR喉頭咽頭逆流症
MBLメタロβラクタマーゼ
ORIF観血的整復固定術
PLIF後方椎体間固定術
PNL経皮的腎尿管砕石術
POP骨盤臓器脱
PPS経皮的椎弓根スクリュー
TAPP経腹的腹膜外修復法(ヘルニア)
TEP完全腹膜外修復法(ヘルニア)
THA人工股関節置換術
TKA人工膝関節置換術
TLIF経椎間孔腰椎椎体間固定術
TUC経尿道的電気凝固術
TUEB経尿道的前立腺核出術
TUL経尿道的尿管結石破砕術
TURBT経尿道的膀胱腫瘍切除
TURP経尿道的前立腺切除
UTI尿路感染症
VCD声帯機能不全
VUR膀胱尿管逆流症

脳神経外科・内科関連医療用語

エピドラ/硬膜外血腫

  • Epiduralエピデュラル hematomaヘマトーマ

ベル麻痺

  • 耳の後ろの痛みの後、顔面の腫脹と片側の顔面神経麻痺が見られる病気
  • 片側の筋力が一過性に低下して、口角が上がらないなどの症状が出る
  • 原因は不明(感染症や自己免疫疾患と関連している可能性がある)
  • 治療の有無にかかわらず数ヶ月以内に回復する場合が大半
  • ステロイドと角膜保護のための点眼薬などが主な治療となる

ロンベルグ徴候

  • 閉眼すると体の動揺や立位保持困難になる徴候
  • 前庭神経障害や脊髄後索障害、末梢神経障害などに見られる

FAST(脳卒中)

  • F:face
  • A:arm
  • S:speech

※上記の内一つでも出ていれば脳卒中の可能性が高い

  • T:time(発症時刻)
  • 4.5時間以内であればr-tPA(グルトパ)の適応
  • IVRであれば症例によるが約24時間以内(血栓回収療法)

呼吸器外科・内科関連医療用語

胸膜癒着術

  • 難治性の気胸や癌性胸膜炎に対して行われる治療
  • 胸腔ドレーンより胸腔内に薬剤を注入し炎症を引き起こすことで胸膜を癒着させ、空気や胸水の流入を防ぐ
  • 使用する薬剤は抗生剤(ミノサイクリンなど)と抗悪性腫瘍剤(ピシバニールなど)をが使われる
  • ドレーンからの注入後はドレーンをクランプし、体位変換を10分程度の間隔で行うことで胸腔全体に行き渡るようにする

消化器外科・内科関連医療用語

セリアック病

  • パンやパスタなど小麦に含まれるグルテンに異常反応を起こす自己免疫疾患
  • 小腸粘膜が過剰に反応することで小腸障害を起こし腹痛や下痢を発症する
  • 日本での男女差はないが青年から中高年期にかけて多い
  • 類似疾患は過敏性腸症候群
  • 原因は遺伝的要素や感染契機の発症がある

ラパコレ/腹腔鏡下胆嚢摘出術

  • Laparoscopic Cholecystectomy
  • ラパ胆とも呼ばれる

IPMN/膵管内乳頭状粘液性腫瘍

  • intraductal papillary mucinous neoplasm

LPEC/腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術

  • Laparoscopic Percutaneous Extraperitoneal Closure
  • 腹腔鏡でヘルニア位置を確認後、LPEC針を用いてヘルニア周囲に糸を通し結紮することでヘルニアを根治する

TAPP/経腹的腹膜外修復法

  • Trans Abdominal Pre Peritoneal repair
  • 腹腔鏡下ヘルニア修復術の一つ
  • 腹腔鏡下にてヘルニアを確認後、腹膜を切開し腹壁下にメッシュを入れることでヘルニアを修復する
  • TEPと比べ腹腔内全体を観察できるメリットがある

TEP/完全腹膜外修復法

  • Totally Extra-Peritoneal repair
  • 腹腔鏡下ヘルニア修復術の一つ
  • 腹壁下(腹膜外)を気腹し、腹腔に入らずヘルニアにメッシュを当てることで修復する
  • 元々腹壁下は圧着しているため気腹終了とともにメッシュが圧着されるため固定が不要なことが多い
  • TAPPと比べ癒着に捉われにくいが、腹腔に孔が開くと気腹が漏れるため操作困難となる

腎臓外科/腎臓内科/泌尿器科

運動後急性腎不全

  • 短距離走やラグビーなど無酸素運動の競技で生じる
  • 低尿酸血症が原因で生じる合併症の一つ
  • 補液によるウォッシュアウト(尿による洗い出し)を行う

AFBN/急性細菌性巣状腎炎

  • acute focal bacterial nephritis
  • 膿瘍形成を伴なわない腎炎であり、エコーで高エコー域、造影CTでは低吸収域で描出され評価
  • VUR合併が多く、上行感染を基本とするが血行感染も起こり得る
  • 腎膿瘍に移行することで敗血症へと進行し重症化することもある
  • 抗生剤はセフトリアキソン2g/日を2週間程度投与で対応

ANCA関連血管炎

  • ANCA(抗好中球細胞質抗体)と呼ばれる自己抗体によって起こる

PNL/経皮的腎尿管砕石術

  • Percutaneous nephrolithotripsy
  • 約20mm以上の結石が見られ、TULでも破砕が困難な場合に実施

整形外科

CCS

  • Cannulated Cancellous Screw
  • 大腿骨転子部骨折などを含む骨折に対して行う骨接合術の一つ
  • 骨折部をCCSと呼ばれるスクリューで固定する

ORIF/観血的整復固定術

  • open reduction and internal fixation(オリフ)
  • 骨折に置ける外科的治療(手術)
  • 骨接合術とも呼ばれ、創外固定や髄内釘が含まれる

PPS/経皮的椎弓根スクリュー

  • Percutaneous Pedicle Screw
  • 経皮的にスクリューを挿入し、スクリューにロッドを通すことで脊椎を固定する
  • 脊髄疾患で主に使用され、病変部位の上下2椎間または3椎間にスクリューを挿入する

THA/人工股関節全置換術

  • Total Hip Arthroplasty
  • 前方アプローチと後方アプローチが存在

TKA/人工膝関節全置換術

  • Total Knee Arthroplasty

その他各科医療用語関連

EILO/運動誘発性喉頭閉塞症

  • Exercise induced laryngeal obstruction
  • ILOの内の一つで運動により引き起こされる

ILO/誘導性喉頭閉塞症

  • Inducible laryngeal obstruction
  • 喉頭の一部が炎症により狭くなる疾患
  • 喘息様症状であるが喘息発作の治療薬では効果はなし
  • 運動や刺激(喫煙.化学物質).ストレスなどが起因となることが多い
  • 専門家は耳鼻咽喉科であり、VCDと症状が似ているため判断が必要

LPR/喉頭咽頭逆流症

  • 胃内容物の逆流により喉頭咽頭が炎症し引き起こされる
  • 専門科は消化器内科
  • 症状が類似するためILOやVCDとの鑑別が必要

MBL/メタロβラクタマーゼ

  • カルバペネムなどβラクタム薬に耐性を示す感染症
  • 大腸菌、肺炎桿菌、エンテロバクター、セラチア、緑膿菌などに見られる

POP/骨盤臓器脱

  • Pelvic Organ Prolapse
  • 子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤

VCD/声帯機能不全

  • Vocal Cord Dysfunction
  • 本来は開くはずの声帯が空気を吐き出す際に閉じるため喘鳴症状が出現する
  • SpO2の低下しない喘鳴が見られた場合には疑う
  • 専門家は耳鼻咽喉科
  • 喘息と間違われやすいため注意が必要
  • 原因はストレスや辛いものを食べる刺激などさまざまだが迷走神経の変調が関与していると考えられている
  • 治療は特にない

徴候

ガワーズ徴候(登攀性起立)

  • イギリスのWilliam R. Gowersが発見
  • 幼児(5-8歳程度)のディジェンヌ型筋ジストロフィーで見られる徴候
  • 自分自身をよじ登るような起き上がり方
  • 四つん這いから膝を立てて起き上がるような起き方

診断基準

心原性ショック(VSで分かるもの)

  • 乏尿(20ml/h以下)
  • チアノーゼ、四肢冷感、意識障害
  • 収縮期血圧<90mmHgまたは30mmHg以上の低下

その他メモ

腸管壊死とアシドーシス

  • イレウスなどによって腸管に供給する血流が途絶されると腸管壊死は引き起こされる
  • 腸管壊死ではアシドーシスが見られることが多い
  • 壊死組織から漏出される乳酸などがアシドーシス(乳酸アシドーシス/代謝性アシドーシス)を引き起こす
  • 治療は原因疾患の是正や炭酸水素ナトリウム(メイロンなど)の投与
  • 消化器疾患にて入院
  • SpO2低下を認めない頻呼吸や呼吸困難感

上記を認める場合は乳酸アシドーシスを疑い血液ガスを採取、酸塩基平衡(pH)やラクテート(Lactate)を確認する

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