検査データから読み解く心筋梗塞の危険信号
はじめに
循環器疾患でも、特に緊急性が高い心筋梗塞ですが、心筋梗塞と判断するには指標が必要です。
心電図、エコーなどで心臓の動きを観察しますが、加えて重要になってくるのが検査データです。特に心筋梗塞では検査データが時間によって変化していきます。
本記事では心筋梗塞で変化する検査データに焦点を当て、主な臨床検査項目の種類と基準値等を紹介します。

参考文献等によって基準値等は誤差がありますのて、あくまで目安としてご理解ください。
タンパク質関連の検査項目一覧
心筋トロポニンT/心筋トロポニンI
troponin T/I
H-FABP(ヒト心臓由来脂肪酸結合タンパク)
heart type acud-binding protein
心筋ミオシン軽鞘
myosin light chain
ミオグロビン
myoglobin
酵素関連の検査項目一覧
CK(クレアチニン・キナーゼ)
creatine kinase
GOT/GPT(AST/ALT)
LDH(乳酸脱水素酵素)
lactate dehydroganese
ホルモン(ペプチド)関連の検査項目一覧
ANP(心房ナトリウム利尿ペプチド)/BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)
NT-pro BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント)
各検査データの選択
心筋梗塞における検査データの選択です。早期診断や晩期診断など検査項目を適切に使い分ける事で、心筋梗塞の発症時期や梗塞巣の大きさを推定できます。

まとめ
今回は自分のメモにあった物をまとめたものです。
心筋梗塞の検査データは特異性の高い指標も多くあるので、どの項目をチェックするか分かっていると、検査や今後の方針に対する理解がスムーズになります。
また、この他にも病棟管理で用いられるWCOLなど、心筋梗塞に関わる検査データは数多くあるため使い分けも重要です。
WCOL↓

臨床では心筋梗塞疑いで搬送された場合には、心電図と心エコーを最優先で行います。心筋梗塞の可能性が非常に高ければ、検査データを待たずに心臓カテーテル検査及び治療に移行することも多々あります。
心電図変化が乏しく、胸部症状も軽度、心エコーでも大きな壁運動異常が見られない場合には、検査データに重きを置きます。
その場合には、検査データは特異性の高いCK-MBとトロポニンの上昇で判断する事が多いです。心筋梗塞は梗塞部位によって様々な臨床症状やVS(徐脈)、心電図変化が生じます。

検査データと心電図の理解は、循環器に携わる上で大きな武器になります。特に検査データによって心臓カテーテルなど治療に移行することもあるため、大切なポイントです!



