はじめに
下肢静脈瘤に関する略語・用語をピックアップして掲載しています
- 自己学習の過程でメモしたいことを記載
- 下肢静脈瘤の治療手順に関しては器械だし手順を参照
- 更新は随時実施
血管内塞栓術の器械だし手順はこちら
下肢静脈瘤関連略語一覧
※別の記事で細かく記載があるものはクリックして移動できます
| 略語 | 意味 |
|---|
| CAC | シアノアクリレート血管内塞栓術 |
| ETA | 血管内焼灼術 |
| EVLA | 血管内レーザー焼灼術 |
| HL | 高位結紮治療 |
| MOCA | 機械化学的アブレーション |
| NBCA | n-ブチルシアノアク リレート |
| NTNT | 非焼灼非浸潤麻酔治療 |
| RFA | 血管内高周波焼灼術 |
| ST | ストリッピング治療 |
| TLA | 低濃度大量局所浸潤麻 酔 |
下肢静脈瘤関連用語
CAC/シアノアクリレート血管内塞栓術
- Cyanoacrylate Closure
- 2015年に認可された治療方法
- NBCAを主成分とするシアノアクリレートを用いて血管内を塞栓する
- グルー治療や下肢静脈瘤に対して行われる血管内塞栓術と同義
ETA/血管内焼灼術
- Percutaneous Transluminal Angioplasty
- 下肢静脈瘤において血管内を焼灼することで血管を閉塞する治療方法の総称
- ETAの中にEVLA(血管内レーザー焼灼術)やRFA(血管内高周波焼灼術)などが含まれる
EVLA/血管内レーザー焼灼術
- endovenous laser ablation
- ETAの中でもレーザーを用いて下肢静脈瘤を治療する方法
- 2014年に1470nmの半導体レーザーが認可されたため、術後疼痛や皮下出血のリスクが軽減され現在はRFAと同等の治療効果と合併症発生率になりつつある
- 焼灼に用いられるファイバーはスリムタイプとスタンダードタイプが存在し、焼灼は手動でも牽引機による巻き上げも可能ある
HL/高位結紮治療
- high ligation
- 大伏在静脈または小伏在静脈本幹の近位(付け根)を結紮することで静脈瘤への血流を途絶する
- 結紮時に周囲の血管も合わせて結紮することで、新たな下肢静脈瘤形成も予防する
MOCA/機械化学的アブレーション
- mechanochemical ablation
- 機械的内膜損傷と硬化剤を併用した治療方法で伏在型静脈瘤に対する治療成績は3年無再発率87%と良好
- 屈曲したワイヤーを下肢静脈に挿入し、モーターを用いて3500rpmで回転させることで静脈壁に機械的損傷を与えつつ、同時にワイヤーの先端から硬化剤を注入する治療法
- RFAに比べて疼痛が少ない
NBCA/n-ブチルシアノアクリレート
- 医療用接着剤
- 血液に反応して凝固することで血管を塞栓する
- 下肢静脈瘤ではNBCAを主成分とするシアノアクリレートを用いた血管内塞栓術(CAC)が主流
NTNT/非焼灼非浸潤麻酔治療
- non-thermal non-tumescent treatment
- 血管内治療の中でも焼却やTLA麻酔を用いない治療法の総称
- NTNTの中にはCACや硬化療法,MOCAなどが含まれる
RFA/血管内高周波焼灼術
- radiofrequency ablation
- 高周波によってコイル内の温度が120℃まで温度が上昇し、血管内を焼灼する治療法
- TLA麻酔による血管周囲の鎮痛が必要かつ熱傷のリスクがあるため注意が必要
ST/ストリッピング治療
- stripping
- 下肢静脈瘤の血管内にワイヤーを挿入し引き抜くことで血管を抜去する治療法
- 従来からある治療法であるが、強い疼痛が伴い全身麻酔が必要であることや入院が必須であることから現在はあまり行われることは少ない
TLA/低濃度大量局所浸潤麻酔
- tumescent local anesthesia
- 下肢静脈瘤の血管周囲にキシロカインを低濃度で注入することで血管内焼灼時の鎮痛を図る
- 主にETA(EVLA,RFA)で行われる麻酔方法
- 血管内腔を狭くすることで焼灼効果を向上させる目的で、1%E入りのキシロカインを使うことが多い
- 生理食塩水で濃度を下げることで、pH酸性のキシロカインによる血管痛を抑制する効果に加え、血管周囲に水分を注入し冷却、周囲との組織と剥離することによる周囲組織の熱傷防止効果などが得られる
- pH酸性のキシロカインによる血管痛を緩和するためメイロン(アルカリ性)を混注することもある